出店者紹介 -京屋-
鳩ヶ谷は県内屈指の織物商街だった
江戸時代初期に日光御成道の整備とともに開かれた鳩ヶ谷宿は、周辺の商業や文化の中心地として栄え、江戸時代の中頃からは毎月3と8のつく日に開かれる「三八市」が始まりました。
「三八市」は県内屈指の賑わいを見せ、綿布・米穀・野菜・植木苗木などの集散地として栄え、米穀問屋や織物買継商が軒を並べていたそうです。
1902年の資料では、鳩ヶ谷には織物商が40軒あり、大型商だけを見ると加須、川越に次ぐ3番目の軒数となっています。特に買継商が多く、付加価値の高い織物類が取扱われていたことが分かります。
老舗店が誇る伝統の技術と想い
鳩ヶ谷宿の中心地・中宿にあたる鳩ヶ谷本町商店街は、現在でも江戸時代の町割をほぼ残しています。鳩ヶ谷宿を横切る見沼代用水沿いにあるのが京屋染物店。鳩ヶ谷駅から徒歩5分の吹上橋を右に曲がるとすぐの場所に店舗と工房が見えます。
明治38年創業とまさに最盛期を誇った鳩ヶ谷の織物商街の伝統を100年以上守っていいるお店が、京都を中心に全国選りすぐりの反物から仕立てる着物は、まさに日本美の真髄。
そして、京屋染物店のもう一つの真髄が、着物のお手入れ技術。汚れてしまった着物や眠っていた着物も独自のカビ・しみ抜き技術で新品同様に蘇ってしまうのです!店舗横にある工房で下洗いから仕上げ加工まで1点1点を手作業で、着物の状態に合わせて特殊な溶剤を使い、一切の妥協を行わないため、全国各地から依頼が来ているそうです。
老舗店が厳選した反物の端切れを販売
このインターネット販売では、なかなか流通されない一流の正絹のハギレを全国の問屋街、展示会を回る店主が厳選し、安価で販売いたします。
通常の反物の長さは3丈3尺(約12.5m)前後あり、着物を仕立てた後にはよほど長身の人でない限り生地が余ります。この半端な布切れをハギレ(端切れ)といいます。
「捨てられてしまうのはもったいない」「着物の良さを色々な形で知って欲しい」という想いから店主が目利きしたハギレで小物作りやパッチワークをしてみませんか?
同じ柄は2度と販売されませんので、気に入ったハギレを見つけたら、チャンスを逃さないでくださいね!